12月のラジオ | 今回はSONYの機種6台を一気にご紹介します |
SONY ICF-2001D 未だに海外で販売され、BCLラジオの頂点に立ったラジオ。 性能、使い勝手電池の持ち、どれをとっても一流である。 |
SONY ICF-5450 これといって特徴の無いラジオだが手頃な大きさで 普段聞くには程良い性能である。 |
SONY ICF-SW77 ICF-2001Dの後継機として発売されたが価格に見合う性能が評価されず人気が出なかった。 |
SONY ICF-SW55 ICF-SW77と同じjシリーズで発売された廉価版。 同期検波は搭載されていないが人気は高い。 上部にスピーカーの開口部があり音質もそこそこである。 |
SONY ICF-S5 ICF-EX5の陰に隠れてあまり評価されないが、このラジオの特徴はチューニング時に光るダイオードの面白さにある。 チューニングが合うと、青い光が赤い光に変化する。 もうひとつの売りは回転式のバンド切り替え表示板である |
SONY ICF-5500 スカイセンサーシリーズの初期の型であり、短波帯は12Mhzまでで、まだ短波に対する認識が薄い時代であった。 |
今月のラジオ最終回(思い出はラジオとともに) | |
3年半にわたってご覧頂いて来たこのコーナーもいよいよ最終回となってしまいました。 振り返って見れば、よくこれだけ集めたものだと我ながらあきれてしまいます。 敗戦国日本が戦後諸外国に胸を張って輸出できた精密機械。 なかでもSONYを中心としたトランジスタラジオの生産技術力は日本の経済復興にも大いに貢献しました。 当時のラジオ好き少年達にとって憧れの的だった短波ラジオの人気は今では想像できないくらい凄いものがありました。 海外放送をいかに人よりもうまく受信できるかということに、聴く側も売る側も情熱を傾けていた時代だったように思います。 それに呼応してSONY、松下、東芝、日立、ビクター、サンヨー等各大手家電メーカーは次々と新製品を出し、飛ぶように売れた時代でもあったのです。 そして、それに目を付けた弱小電気メーカーや海外の得体の知れぬ?メーカーまでも、便乗して算入し、BCLブームの一時代を作り上げて行ったのでした。 主な民放ラジオ番組に「BCLコーナー」があったのも今は昔の物語です。 当時の各メーカーの技術者達が心血を注いで作り出したこれらのラジオ達は、今見ても色褪せていない。 彼らの労苦と情熱を思う時、壊れたからと言って簡単に捨ててしまう訳には行かないのです。 まぎれもなく、ひとつの時代を築き上げた輝かしい過去をもったラジオ達に、これからは静かに余生を送らせてあげたいと願っております。 長い間、このコーナーを楽しみに見て下さった方々に御礼を申し上げます。 いずれ時間があれば別の形で整理してみたいと思っております。 2003年12月管理人記 2004年9月一部改訂 2018年4月一部訂正 |